都立霊園は青山・谷中・染井・雑司ケ谷・多磨・八柱・小平・八王子の8園です。墓所を個別に持つ一般埋蔵施設は立地によって使用料が32万円台から2,000万円超まで開きがあり、遺骨1体いくらで申し込める合葬埋蔵施設・樹林型合葬埋蔵施設は数万円台から利用できます。募集要項は毎年変わるため、最終確認は東京都公園協会の公式案内で行ってください。

都立霊園8園のうち都心は4園、郊外は4園

都心部にあるのは青山(港区)・谷中(台東区)・染井(豊島区)・雑司ケ谷(豊島区)の4園です。いずれも区画数が少なく、歴史のある墓所が並びます。青山霊園と染井霊園には、墓石を建てない立体埋蔵施設もあります。

郊外は多磨(府中市・小金井市)・小平(東村山市ほか)・八王子(八王子市)の3園と、千葉県松戸市にある八柱霊園です。八柱霊園は都外にありますが都立霊園で、都内に5年以上住んでいる人のほか、松戸市に5年以上住んでいる人も申し込めます。芝生の上に同じ規格の墓石が並ぶ芝生埋蔵施設は小平・八柱・八王子の3園にあります。

申込は例年6〜7月、都内居住3年か5年以上が条件

募集案内は例年5月下旬に東京都と東京都公園協会から公表され、申込は6月から7月にかけての約3週間です。直近の令和8年度は6月12日から7月3日までが申込期間で、抽選日は8月14日でした。申込はインターネット(都立霊園公式サイト「TOKYO霊園さんぽ」)と、申込みのしおりに綴じ込まれた申込書による郵送のどちらかで行います。

申込資格の居住年数は施設の種類で分かれ、一般・芝生・立体埋蔵施設は都内に5年以上、合葬埋蔵施設と樹林型合葬埋蔵施設は3年以上の継続居住が必要です。八柱霊園は都内または千葉県松戸市に5年以上でも申し込めます。あわせて、一度も埋蔵・収蔵したことがない遺骨を持っていること、申込者がその遺骨の祭祀の主宰者であることが条件です。複数体で申し込む場合、遺骨の関係は夫婦・パートナーシップ関係・親子・兄弟姉妹に限られます。

合葬は遺骨1体53,000円から、一般埋蔵施設は32万円以上

令和8年度募集の使用料・年間管理料(東京都・東京都公園協会の募集案内より)

施設の種類 内容 使用料 年間管理料
一般埋蔵施設 区画を使用して墓石を建てる 八柱 320,850〜1,221,300円/小平 1,546,600〜5,016,000円/多磨 1,567,400〜11,064,000円/青山 4,800,000〜20,480,000円 1,620〜9,720円
芝生埋蔵施設 規格の決まった墓石を芝生に建てる 八柱 968,000円/小平 3,484,000円/八王子 1,284,000円 4,160円
合葬埋蔵施設 他の遺骨とまとめて埋蔵する 遺骨1体あたり53,000〜131,000円 —
樹林型合葬埋蔵施設(樹林墓地) 樹林の下の共同埋蔵施設に埋蔵する 遺骨1体あたり31,000〜112,000円(令和8年度募集の多磨2号基・雑司ケ谷は95,000〜112,000円) —

一般埋蔵施設は面積と立地で使用料が大きく変わり、同じ都立霊園でも八柱の32万円台から青山の2,000万円超まで幅があります。墓石の工事費は別途かかります。

合葬埋蔵施設と樹林型合葬埋蔵施設は遺骨1体あたりの使用料で、墓石を建てないため工事費がかかりません。樹木を墓標とする樹木型合葬埋蔵施設(樹木墓地)は小平霊園にありますが、募集される施設と種別は年度ごとに入れ替わるため、申込を考えている種別がその年の募集対象かどうかは募集案内で確認してください。

申込は1人1か所、抽選は8月に実施

当選者は抽選で決まり、申込の早さや書類の提出順で有利になることはありません。令和8年度の抽選日は8月14日でした。

注意したいのは、申込が1人(1世帯)1か所に限られる点です。複数の霊園や複数の種別に重ねて申し込むことはできないため、どの霊園のどの施設に出すかを申込前に決める必要があります。都心の一般埋蔵施設は募集数が数十か所と少なく競争が激しくなりやすい一方、募集数が数百体から数千体ある合葬埋蔵施設や樹林型合葬埋蔵施設は相対的に申し込みやすい区分です。その年の倍率は募集結果の発表で確認できます。

都立霊園の年間管理料は1,620〜9,720円

都立霊園と民営霊園の費用比較(民営の額は一般的な目安で、霊園により異なります)

費用項目 都立霊園 民営霊園の目安
使用料(永代使用料) 合葬・樹林型は遺骨1体31,000〜131,000円、一般埋蔵施設は32万円台〜2,000万円超 約50万円〜200万円
年間管理料 1,620〜9,720円(芝生埋蔵施設は4,160円) 約10,000円〜30,000円
申込時期 年1回の公募(例年6〜7月)で抽選 随時受付
宗旨・宗派 不問 不問の霊園が多いが寺院墓地は制限あり

都立霊園の年間管理料は1,620円から9,720円で、民営霊園の年間1万〜3万円程度に比べて低く抑えられています。ただし申込は年1回の公募と抽選に限られ、希望のタイミングで取得できるとは限りません。

民営霊園は随時申し込めて設備も新しいものが多いため、取得時期を優先するなら民営、費用を優先して待てるなら都立という使い分けになります。合葬埋蔵施設や樹林型合葬埋蔵施設は承継者を必要としない形なので、永代供養を検討している場合の比較対象になります。

申込時は東京都公園協会の最新情報を確認する

申込資格・使用料・募集される施設は年度ごとに変わります。この記事の金額と日程は令和8年度募集の案内に基づくものなので、申込前には必ず東京都および東京都公園協会の公式案内(申込みのしおり・都立霊園公式サイト「TOKYO霊園さんぽ」)で最新の募集要項を確認してください。

特に居住年数の起算日、遺骨の条件(一度も埋蔵・収蔵していないこと)、申込者が祭祀の主宰者であるかどうかは、満たしていないと申込が無効になる項目です。抽選結果や使用許可後の手続きも公式発表を基に進めてください。

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見積もり前の確認リスト

  • 申込者の都内居住年数が条件(一般・芝生・立体は5年以上、合葬・樹林型は3年以上)を満たすか確認する
  • 一度も埋蔵・収蔵したことがない遺骨を持ち、自分が祭祀の主宰者かを確認する
  • 申込は1人(1世帯)1か所であることを前提に、申し込む霊園と施設種別を1つに絞る
  • 希望する種別が今年度の募集対象かを募集案内で確認する
  • 使用料のほかに墓石工事費と年間管理料(1,620〜9,720円)がかかることを見込む
  • 申込期間(例年6〜7月)と抽選日を公式案内で確認し、インターネットか郵送かを決める