一日葬とはどういう形式か
この記事のポイント
- 通夜を行わず告別式と火葬を1日で行う形式。費用目安は40〜80万円
- 遠方親族の宿泊負担や遺族の拘束時間を短縮できる
- 菩提寺によっては通夜・告別式両方の読経を求める場合があり、事前確認が必要
一日葬とは、通夜を行わず告別式と火葬を同じ日に行う葬儀形式です。一般的な葬儀が通夜(1日目)・告別式&火葬(2日目)の2日間にわたるのに対し、一日葬は1日で完結します。
少人数での葬儀を想定していることが多く、規模としては家族葬に近いです。「家族葬で、なおかつ通夜を省きたい」という場合に一日葬が選ばれます。
通夜を省くことで変わること
通夜を行わないことで、遺族の式への拘束時間が短くなります。遠方から来る親族の宿泊が不要になったり、仕事を1日で済ませられるため、特に現役世代が中心の家族には喜ばれる形式です。
一方で、通夜に弔問したい方がいる場合には配慮が必要です。告別式のみへの参列が難しい知人・会社関係者がいる場合、事前に案内の仕方を工夫する必要があります。「通夜はありませんが、告別式に参列いただけます」という伝え方が基本です。
宗教者(僧侶など)の読経を希望する場合は、告別式のみの読経となります。菩提寺によっては通夜と告別式両方での読経を求めるケースもあるため、寺院に事前に相談しておくことをおすすめします。
一日葬の費用相場
一日葬は通夜の費用(通夜振る舞い・式場使用時間の延長分)が省かれるため、2日間の葬儀より費用を抑えやすいです。
葬儀形式別 費用・日程・規模の比較
| 形式 | 日程 | 費用目安 | 参列規模の目安 |
|---|---|---|---|
| 一般葬 | 2日間 | 100〜250万円 | 制限なし |
| 家族葬 | 2日間 | 50〜120万円 | 〜30人程度 |
| 一日葬 | 1日間 | 40〜80万円 | 〜30人程度 |
| 直葬 | 火葬のみ | 20〜45万円 | 家族のみ |
ただし、安置日数が延びた場合や飲食のグレードによって総額は変わります。葬儀社に「一日葬で実際にかかった総額」の実績事例を聞くと、リアルな費用感を把握しやすくなります。
家族葬との違いを整理する
家族葬は参列範囲(身内中心)に着目した呼び方で、日程(1日か2日か)は関係ありません。一日葬は日程の短さに着目した呼び方で、参列人数は必ずしも少人数とは限りません。
少人数の一日葬もあれば、ある程度の人数を招く一日葬もあります。見積もりを取る際には「参列人数」と「日程(通夜あり・なし)」を分けて確認することで、自分に合ったプランが見えてきます。
向いているケースと注意点
一日葬が向いているのは、遠方の親族が多く宿泊コストを抑えたい場合、遺族が高齢で2日間の式が体力的に負担になる場合、故人が「葬式は簡素に」と希望していた場合などです。
注意点として、通夜なしの一日葬は一部の宗教・宗派で対応できないことがあります。また、弔問客の都合がつきにくい場合もあるため、参列範囲の広さと告別式の時間帯の調整が重要です。
通夜を行わない案内として、訃報連絡の際に「ご葬儀は一日葬とし、〇月〇日〇時より告別式を行います」と明確に伝えることで、参列者の混乱を防ぐことができます。
見積もり前の確認リスト
- 通夜なしの案内方法と親族への周知
- 宗教者(菩提寺)への事前確認
- 告別式の開始時間と参列者のアクセス
- 式場の使用時間と火葬時間の調整